また、この宣言では、日米がアジア太平洋地域においてより安定した安全保障環境の構築のために協力していくこと、「日米防衛協力のための指針」の見直しを行うことなど、日米安保體制を基盤とした日米間の様々な協力を推進することについても述べられています。

日米安全保障共同宣言の概要

  1. (1)この共同宣言では、日米安保體制は、両國政府の努力だけではなく、日米両國民の貢獻によって支えられているものであるとして、このような両國民の貢獻に対して互いに深い感謝の気持ちを表明しています。
  2. (2)その上で、この共同宣言においては、まず、アジア太平洋地域においては依然として不安定性及び不確実性が存在するとの情勢認識の下で、日米安保條約を基盤とする両國間の安全保障面の関係が、21世紀に向けてこの地域において安定的で繁栄した情勢を維持するための基礎であり続けることを再確認した上で、次の事項について改めて確認しています。
    1. ① 日本の防衛のための最も効果的な枠組は、自衛隊の適切な防衛能力と日米安保體制の組合せに基づいた日米両國間の緊密な防衛協力であり、日米安保條約に基づいた米國の抑止力は引き続き日本の安全保障のよりどころであること
    2. ② 現在の安全保障情勢の下で米國のコミットメントを守るためには、日本におけるほぼ現在の水準を含め、この地域において、約10萬人の前方展開軍事要員からなる現在の兵力構成を維持する必要があること
    3. ③ 日本が日米安保條約に基づく施設及び區域の提供並びに接受國支援などを通じ適切な寄與を継続すること
  3. (3)また、この共同宣言では、日米同盟関係の信頼性を高める上で重要な柱となる次のような具體的な分野での協力を進めていくこととしています。
    1. ① 國際情勢についての情報や意見の交換の強化とこれを踏まえた防衛政策及び軍事態勢についての協議
    2. ② 「日米防衛協力のための指針」の見直し及び日本の周辺地域において発生し得る事態で日本の平和と安全に重要な影響を與える場合における協力の研究などの政策調整の促進
    3. ③ 日米物品役務相互提供協定による協力関係の促進
    4. ④ 裝備?技術分野の相互交流の充実
    5. ⑤ 大量破壊兵器及びその運搬手段の拡散防止、現在進行中の弾道ミサイル防衛に関する研究における協力
  4. (4)さらに、日米両國が、アジア太平洋地域の情勢をより平和的?安定的にするために努力するとともに、日米間の安全保障面の関係に支えられた同地域への米國の関與がその努力の基盤となっていることを確認しています。また、日米両國が、國連平和維持活動や人道的な國際救援活動、軍備管理?軍縮などについて、地球的規模での幅広い協力を行うことをうたっています。
     このような「日米安全保障共同宣言」を踏まえ、より効果的かつ信頼性のある日米協力のための堅固な基礎を構築するため、97(同9)年の日米安全保障協議委員會(SCC: Security Consultative Committee)において、「日米防衛協力のための指針」(指針)が了承され、さらに、指針の実効性を確保するための様々な努力が行われています。
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