防衛大臣記者會見
- 日時
- 令和2年7月14日(火) 19:26~19:35
- 場所
- 防衛省A棟1階エントランス
- 備考
- 防衛大臣訓示後の河野防衛大臣臨時會見
1 発表事項
今朝、9時から10時45分頃にかけまして、沖縄の米海軍が海外から著任した者の移動制限措置を行っている民間宿泊施設に、沖縄防衛局、外務省沖縄事務所、沖縄県、北谷町及び米側による視察を実施をいたしました。この宿泊施設は濃厚接觸、陽性の者と濃厚接觸した者は利用しないという説明がございました。また、仮に癥狀が出た場合は、速やかに施設區域內に隔離するということになっておりますが、これまでにそのような事例はないということでした。この宿泊施設において、國外からの移動者を対象とするのは今週までとし、今後、沖縄に新たに著任する人員の移動制限措置は米軍の施設區域內、嘉手納飛行場で行うという説明がありました。この宿泊施設においては、恒常的な除菌、人の出入りが多いロビーについては、チェックインの度に消毒、同じ航空便で到著した家族を同じグループとし、他のグループと接觸が生じないように管理している、宿泊者とホテル従業員の安全確保のため、両者の接觸機會が生じないよう、食事?清掃?ゴミ処置などについて、感染防止対策が徹底され、海兵隊による敷地外へ通じる出入り口の監視などの措置がとられているという説明がありました。しっかりと感染癥防止の措置がとられていると認識をしております。もう一つ、記者會見でも申し上げましたけれども、アメリカ側から感染者3名、巖國で判明をした感染者3名については、羽田空港に入國をし、虛偽申告をして、公共交通機関を使わないという申告をしたにもかかわらず、レンタカーで移動するという申告をしていたにもかかわらず、民間の航空機で巖國錦帯橋空港へ移動しているということが判明をいたしました。米側とも話をし、米側が厳格な処分をするということであります。當該の航空機の同じ便に乗られた乗客に今、連絡を取っているところで、これは保健所等から濃厚接觸が疑われる方々にはPCR検査をお願いするということになると思います。極めて由々しき事態でございますので、米側に厳格に処分をすること、こうしたことが今後起こらないような再発防止徹底をしていただくよう申し入れをしているところでございます。
2 質疑応答
Q:今おっしゃった米側への申し入れというのは誰から誰に対して行ったのでしょうか。
A:必要なら後で事務方から詳細はお伝えします。
Q:大臣から直接ではない。
A:ありません。
Q:大臣、會見で米側の不適切な事案があったとおっしゃったと思うのですが、具體例が今の巖國の。
A:はい。そういうことです。
Q:3人の具體的な所屬等については。
A:必要なら事務方から答えさせます。
Q:今回なぜこのような申告をして、虛偽をしたかという説明は米側からあったのでしょうか。
A:ありません。レンタカーで移動するという申告をした後に、民間の宿泊施設に宿泊をし、翌日、民間の航空機で移動したということです。
Q:更に説明を求めるのでしょうか。
A:今、米側で色々と調査をし、処分をすることになると思います。
Q:調査結果に対しては當然、結果は防衛省にもらうのでしょうか。
A:連絡はもらうことにしております。
Q:発生日時はいつになるのでしょうか。
A:12日に羽田空港に入國をした。そこでPCR検査を受け、陽性が判明する前に移動していたということです。
Q:どういう経緯で発覚したのでしょうか。
A:陽性が分かったわけですから、その後トレースしたらそういうことであったと。入國の時の申告した連絡先で連絡がつかなかったということであります。
Q:民間の宿泊施設とは都內の宿泊施設ということですか。
A:そこについては、これ以上申し上げるのは差し控えたいと思います。
Q:大臣、これ米軍人ですか、米軍屬ですか。
A:米軍人と家族と聞いております。在日米軍関係者及び家族ですね。
Q:他に同様のケースはあるかどうかについて、狀況把握はできているのでしょうか。
A:そこも當然調べることになると思います。
Q:沖縄で感染が増えていることに加えて、こうした巖國の不適切な事案があるのですが、全國に米軍基地あるわけで、大臣としてはこういうことが相次いでいることについて、改めて、どのようにお考えでしょうか。
A:米軍にとっても即応性にかかわってくる問題ですし、日本にとっても在日米軍の中でこうした感染癥が拡大するというのは極めて由々しき事態だと思いますので、米軍には感染癥防止対策をしっかりとってもらうということをやってもらわなければなりませんし、我々としてもこうしたできることはきちんとやっていきたいと思います。そういった一環で、今朝、民間の宿泊施設を見せていただきましたけれども、しっかりそこはできているということでございます。
Q:日本でも感染者が増えている中で、こういった米軍の対応があると思うのですが、そういった不安も住民の方にあると思いますが、どのように思われますか。
A:沖縄では、非常に大きな數になっておりますので、沖縄県がそうした數字を公表する、そういうことに今なっております。他の地域もそうしたことにならないようにしっかり対応していきたいと思います。
Q:大臣、午前の會見の段階で発表されずに今の発表となった理由はどういったところなんですか。
A:様々な対応をする必要があるということです。
Q:それは申し入れ等も含めてということですか。
A:様々です。
Q:いくつかの問題點と會見でおっしゃられたんですけれども、これ以外もあるということですか。
A:もう一つは民間の宿泊施設の確認で、これはしっかりできているということが確認できました。
Q:では、問題點については、今はもうすべてを解決されていると。
A:今のところ、しっかりクリアできていると考えております。
Q:関係者、そのPCR受けなければいけないかもしれない方々、その関係する濃厚接觸者なのか、接觸者の人數のことなのか分かりますでしょうか。
A:それはもう保健所が対応することですので、保健所に聞いてください。
Q:大臣、いくつかの問題點というのは、この巖國の件と今日入られ、立ち入りされた、隔離されたホテルの件、この2件だけということでよろしいですか。
A:はい。
Q:巖國ということは海兵隊関係の米軍人ということですか。海兵隊員ですか。
A:米軍関係者とその家族です。
Q:米軍関係者は一人で、その殘り二人がその家族ですか。
A:という理解を私はしております。
以上